弊社では、年に一度の方針発表会を通して、自社の進むべき方向性を確認・共有しているのですが、その中で出てきたひとつの疑問がありました。

それは、「私たち自身も気づいていない、私たちの価値があるのではないか」ということです。

もちろん価値や強みだけでなく、課題や弱点なども含め、自分たち自身のことを冷静に把握できているかというところに問題意識を感じた私たちは、「私たちのことをよく知る方」との対談を通して、それを見つけ出そうとすることにしました。

 

 

タイトルは、「河辺商会を知る人」。

第四回、ご協力いただいたのは”限りなく外部に近い視点を持った社内メンバー”。

つまり、この春入社したばかりの新入社員です。

 

 

 

入社前、河辺商会がどんな会社に見えていたのか。

そして入社後、それはどのように変化したのか。

その本音をインタビューしました。

 

 


対談

株式会社河辺商会
先輩チーム:竹中、池川
新入社員チーム:喜来、前川、高橋


 

竹中:そもそも皆さんは、どうやって河辺商会を知りましたか?第一印象など覚えてますか?

髙橋:私は、大学の進路課で紹介してもらったのが最初ですね。まずホームページを調べたんですが、すごく細かく商品の技術について書かれてたのが印象的でした。動画も見ましたよ。

喜来:僕も最初はホームページを見ました。塗装レス成形や2色成形などの技術を見てレベルが高いんだろうなと興味を持ちました。面接に来たときは、「街に馴染んだ工場」という感じがして、ここで働けたら嬉しいなと思いました。

池川:みんな結構ホームページから来てくれてますね。

髙橋:やっぱり最初はホームページを見ます。

喜来:そうですね。

池川:すごい、やっぱりホームページが充実してるって大事ですね…

竹中:全然そこは力入れられてない…

陰山:力入れてます!(笑)

喜来:社長の言葉なんかもしっかり見ましたよ。

竹中:すごい熟読してくれてる。いいですね。

前川:僕は、大学の先生に進められた梅田の説明会が最初でした。元々は製造業志望ではなかったのですが、話を聞いて興味を持ちましたね。

竹中:製造業といっても色々あるじゃないですか?その中でもここを選んでくれたのはどうしてですか?

前川:色々な業界から、7社くらいきていましたが、その中でお話を聞く事ができたのが河辺商会だったので。

池川:なるほど。説明会などは今後も積極的に参加していこうと考えていますが、今後の新卒採用に向けて、「ここは変えたほうがいいんじゃないかな」と思う部分などありますか?

前川:やっぱりこのご時世なので、面接や会社説明会もオンライン化したりなど、ハードルを下げることは必要じゃないでしょうか?オープンな感じをもう少し出せたら。

池川:ウェルカムな感じですね(笑)…なるほど…ありがとうございます。喜来君どうですか?

喜来:僕は、細かいことなんですけど、会社の知名度を上げるためにできることがもっとあるような気がします。SNSなどもあるんですが、もっとシンプルな、会社の説明会で社名入りのボールペンを配るとか、そういうことだけでも。

竹中:あー、確かにそれは覚えますね。しかも「ここで作ってるボールペンだよ」とか言われたら、ワオと思いますよねきっと。

髙橋:新卒採用について、今どのような形で進められているかわからない部分もあるのですが、もう少し具体的な部分、自分がもしこの会社に入ったらどんな事をするのかなど、そういうことが入る前にもっとわかれば安心して「ここを受けよう」って思えるなかなと思います。

竹中:「一日のスケジュールは大体こんな感じ」といった情報ですね。

池川:インターンなども含めて、やっぱりそういうこともしていかなきゃいけないですよね。

竹中:話は変わりますが、「何でもあり」だとしたらどんな仕事がしてみたいですか?

髙橋:そうですね。私は大学生の時に、実験をして鉄系の素材を変えたりとか温度を変えたりしてどんな風になるのかデータをまとめるみたいな授業がいっぱいあって、そういうことが結構楽しかったんですよ。

竹中:「実験!」みたいなことですね。

髙橋:それをプラスチックで色々な原料を使ってやったり、「どれぐらい引っ張ったら壊れるか」を正確に調べるなど、そういうことをしてみたいですね。

竹中:すごい。

池川:面白そう。喜来くんはどうですか?

喜来:高橋さんの後にはなかなか言いづらいんですが笑、僕個人はおもちゃが好きなんですよ。それで、プラスチックで外側作って中に機械入れるおもちゃとか結構あるじゃないですか?あれを100%プラスチックで、金型だけで作った遊べるおもちゃとかを作れたら楽しいなと思います。子供たちへ向けたものを作ってみたい。

竹中:なるほど。金型を設計するみたいなことも好きになれそうですか?

喜来:とても興味はあるんですけど、まだやったことがないので、自信を持って「はい」とは言いづらいですね。でも例えば、普通のコマとか、紐さえ用意したらあとコマをプラスチックで作ってそのまま手軽に遊べるとか。そういう、プラスチック100%で何か作れたら楽しいですね。

竹中:ありがとうございます。前川さんはどうですか?

前川:僕は、製品の取り出しチャックを見てたら、「作ってみたいな」と思うようになりまして。

池川:お~いいですね!

前川:製品ごとに違う形をしているのをどう試行錯誤するか、どう考えて取り出そうかみたいなことを考えるのがすごい面白そうだなと思って。

竹中:すごいですね。

池川:立花さんですね。

竹中:ですね。でもみんな共通して、「何か作るのが好き」というタイプですよね。

池川:研究熱心というか。没頭するタイプというか。すごいと思います。
実際今日まで働いてみて、面白いと思った場面や業務などありますか?

前川:今月入ってから端子の取り付け作業をやったんです。製品に二次加工ってやつですね。僕細かい作業が好きなので、その取り付け作業が面白かったですね。

池川:「そういうのが好き」って言ったら、上田さんきっと喜ぶと思います。喜来くんはどうですか?

喜来:「面白い」っていうのとはちょっと違うんですけど、初めて二色成型機を見たときに、取り出し部分が反転するのがすごいインパクト強かったです。アトラクションを見てるようで。
あとは、リペレットを作るペレタイザーですかね。出てきたどろどろのプラスチックを水で冷やして、そのまま伸ばして、それを切っていくっていうのは、すごい見てて面白いなと思いました。

池川:注目するところがすごいですね。髙橋さんはどうでしょう?

髙橋:私は、最近の話で、立花さんに言われてもう使わなくなった取り出しチャックを分解する作業をしたんですけど、その分解作業がなかなか楽しかったですね。工具なんて、今まで家具の組み立てぐらいでしか使ったことなかったので、電動のドライバー使ったりとか、部品の小さいやつも、取れるとこ全部取るみたいなことが結構楽しくて、印象に残ってます。

池川:分解したときに「ここってこんな風になってるんだ」という発見があるのもいいですよね。

髙橋:そうなんです。

竹中:確かに。

池川:なるほど。何かみんな、私たちよりもずっと素晴らしい回答をしてくれてますね(笑)

竹中:本当に。

池川:すごいと思います。ありがとうございます。

竹中:他にも何か、外から目線の意見はありますか?もっとここをこうしてほしいなど。私は初めて来たとき、2階に上ったときのトイレの前のごちゃごちゃが気になって仕方がなかったので。そういう感じで、改善した方がいいと思う点などありますか?

髙橋:そうですね。仕方ないとは思うんですけど、やっぱり古い建物なのでトイレは気になるかもしれません。きれいだったら嬉しがる人は多いんじゃないかと思います。
あとは、最初に見学などで工場は絶対見られるじゃないですか。なので、工場がごちゃごちゃしてると「おおお…」となる人はいそうです。

竹中:始めてみた人はびっくりするかもしれないですね。

髙橋:見慣れないと、「ここでやっていくのかな」と不安に思う部分もあります。ピカピカだったら、それだけで嬉しいじゃないですか。

竹中:たしかにそうですね。

前川:原料などが散らかってたりするのも、何とかできたらいいですよね。

竹中:そういうところをもっときれいにできれば、すごくいい感じに見えるってことですよね。

前川:はい。あとは、全てではないにせよ、書類の電子化などももう少しできるといいのかなと。難しいとは思うんですけど。

竹中:間違いないですね。「棚にめっちゃ書類あるやん」って思いますよね。

池川:書類は確かに多いかもしれない。

竹中:電子化してパソコンで見られるようになると嬉しいですよね。

前川:そうですね。

喜来:二人は散らかってるのがちょっとという感じですが、僕は逆に興奮しましたね。敷き詰められている感じというのか、がむしゃらにものづくりをしている感が出ていて、すごいなと思いましたよ。

竹中:なるほど。

喜来:ただ、河辺商会が作っているものが何かっていうのが一切わからなかったのは残念だったかもしれません。面接に来た時に商品を見せてもらって初めて、「プラスチック成型というのはこういうものなんだ」というのが理解できたので。今だったらチョップレートについて説明すると良さそうですよね。でないと、「得体のしれない会社」みたいにな感覚になってしまう可能性があるので。

竹中:もっとPRが必要ということですね。。

喜来:プラスチック成型といってもたくさんあるので…

竹中:確かに。私が説明会行ったとき、「任天堂スイッチのケースを作ってる」って言ったらすごいびっくりされました。なので、もっと会社のことを発信して興味を持ってもらえたらいいですね。

喜来:僕らはDS世代なので「これかー!」ってなりましたもんね。

竹中:なるほど。そういうみんなが知っているものを絡めてアピールしていったらいいですね。

高橋:他の会社だったら説明会に行ったときに、小さいボルト?ベアリング?みたいなものを見せられて「これを作っています」って感じなんですが、ピンとこないことも多いんですよね。
それに比べて河辺商会は、見ただけでわかるもの多いのでいいと思います。

竹中:なるほど、確かに見ただけでわかるね。実際仕事してみて、入社前とのギャップを感じたことはありましたか?

前川:僕は、とくにギャップはなかったと思います。

喜来:僕は、成型機が全自動っていうことは知っていたんですけど、1人で3台くらい見るというのはびっくりしましたね。あとは、取り出しまで全自動とは驚きました。全自動と言っても、人がつきっきりだと思っていたので。

竹中:なるほど。これから一人で金型とかやっていくイメージはできますか?

喜来:いやー、まだなかなか…

池川:そうですよね(笑)

喜来:まだ一か月なので…

竹中:楽しめそうではありますか?

喜来:はい。それは思いますね。

髙橋:達成感があります。

喜来:「自分がつけた金型で作られてるんだなあ」とか思ったり。

竹中:いいですね。

喜来:付けてるだけなので、ほぼ関係ないんですけどね。付けてるだけですから。

池川:いやいや、大事ですよ。

喜来:まあ少しでも関わったということで。

竹中:前向きに考えていきましょう。今日はありがとうございました。

高橋・喜来・前川:ありがとうございました。