- 河辺商会とは
【方針共有会 vol.1】ビジョンを見つめる
はじめに
河辺商会では、毎年1度、期の終わりに方針発表会を開催しています。
そこで、自社の現在地や向かっていく先を確認し、1年間の目標に落とし込んでいくということが目的です。
今回からはじまる「方針共有会」という企画は、その目標確認が発表会の時だけになってしまわないよう、1つ1つの事項を振り返っていくというものです。
全66ページからなる方針発表資料から1ページを抜粋し、その内容について4〜5名のメンバーで議論を行なっていきます。
記念すべき第一回は、「ビジョン」についてです。
河辺商会のビジョン
方針発表資料の中で、「ビジョン」については9ページに記載があります。
「ものづくりの世界から 社会に貢献する会社に」
これが私たちのビジョンです。
これを追求することで、「大阪には河辺商会がある」と言っていただけるくらいの企業になっていきたいと考えています。
そのために私たちは、日々努力と研鑽を重ねていますが、一言に「ものづくりの世界から社会に貢献する」といっても、色々な方法・アプローチがあります。
私たちはどのような形でこれを果たしていきたいのか、それをより具体的なものとするために、第1回の方針共有会では「ものづくりの世界で社会に貢献している企業」について調べ、持ち寄りました。
様々な社会貢献の形
同業他社はもちろん、他業界までは範疇に入れながら、持ち寄ったベンチマーク企業さんを見比べてみると、「社会貢献」には色々な形があることが見えてきます。
製造業で言うなれば、既存の技術に新たな発想を加え、新たな技術を編み出している企業さんは、「産業の発展」という意味では社会に貢献していると言えますし、
事業自体に明確なオリジナリティがなくとも、街づくりに貢献したり、ボランティアを積極的に行っていたり、そうした社会貢献の形もあります。
某大手自動車メーカーさんのように、技術の面でも国内産業を牽引しながら、それが業界全体や地域全体、はては国そのものの活性化につながっているという形もあります。
そんな中、「ものづくりの世界から 社会に貢献する」上で、私たちが目指す形はどういったものなのか。
メンバー内で議論をしました。
ハードロック工業様の事例
ここで、あるメンバーが事例としてあげた企業さんが、ヒントになるのではという話になります。
それは、大阪は東大阪市で「ねじの開発・製造・販売」を行っているハードロック工業さん。
スタイリッシュなウェブサイトのトップには、はっきりと「社会に貢献する」の文字が書かれています。
ハードロック工業さんの最大の売りは「ゆるまないネジ」。
ウェブサイトをご覧いただけばわかりますが、「なぜネジはゆるむのか」から丁寧に解説がしてあり、その中で自社の技術から試験データに至るまで、細かく説明がなされています。
ネジというもの自体は、その機能も使用場面もとてもシンプルで、私たちの身の回りにあふれているものです。
建物や橋などを含め、身の回りにあふれているだけに、そこに「安心・安全」がなければ命に関わります。
実際、例えば遊園地などでは、ネジのゆるみが原因の事故などもしばしば見られます。
そうした意味で、「ゆるまないネジ」というものはそれだけで社会に貢献していると言えます。
「安全は威力」というキャッチフレーズからも、それが感じられます。
高い技術力が、人の命を守っている。
逆に言えば、
「人の命に関わるような大切な場面」を任せられる技術と信頼を持っている。
それはひとつ、河辺商会が目指していく社会貢献の形であるように思います。
貢献のあり方を絶えず追求していく
河辺商会は、車の部品に関する成形などの案件をご依頼いただくことも多いです。
車は、建物や橋と同様、人の命に関わるものです。
現在は、外装面での期待からの案件が多く、人命に直結する部分というものは少ないですが、いずれはそうした部分もお任せいただけるよう、自社の技術や品質について、きっちりPRしていければと思います。
また、前述の通り、社会貢献には様々な形があります。
「命を任せられる技術と信頼」というところを追求しつつも、小学校でのワークショップや工場見学を通じた街づくりへの参画などについても、今度もっと積極的に行っていきたいと考えています。
また、SDGsにも掲げられる「つくる責任 つかう責任」の話ではありませんが、
材料の再利用はもちろんのこと、河辺商会の強みでもある塗装レス成形(塗料を必要としない環境に優しい成形技術)の打ち出しなど、エコ視点での貢献などについても、+αの取り組みをしていきます。
「ビジョンを見つめる」というテーマにて書いてきた第一回の方針共有会。
このテーマは、一度の議論で答えの出るものではなく、常に答えを模索していきながら長く向き合っていくものだと思っています。
今後も、他社さんの事例などを参考にしつつ、河辺商会のあるべき姿について追求していきます。